考案の経緯
ヒットコンにシーリング材を入れて打ち込む事で、セパレーター先端からの水の浸入とサビを防ぐことは出来るが、Pコンや埋めコン周りの小さなクラックには対応できない。これはロングPコンやロング埋めコンでも 対応できないので、少なくとも鉄筋付近までのセパレーターのサビを防止する必要がありました。そこでセパレーター自体のサビを防止するために、コート剤で被覆する事といたしました。
特徴
- 塩害からセパレーターの腐食を守り、コンクリート構造物への悪影響を最少限に抑えます。
- ロングPコンを使用した場合と比較し断面欠損及び穴埋め処理不良が軽減されます。
- エポキシ樹脂塗装は、耐薬品性に強く、セパレーターネジ部から全体を確実に保護します。
- 防錆処理のためモルタル穴埋め材の剥落防止効果があります。
- 高耐食性表面処理で錆びにくい、剥がれにくい塗膜を実現しています。
- OKセパのネジ部はPコン等にスムーズにセット出来ます。
- エポキシ樹脂塗膜が異種金属間腐食を最小限に抑えます。
ロングPコンのデメリット
- ロングPコンを使用した型枠作業では、その長さゆえに鉄筋に当たってしまう懸念があります。
- 穴埋め補修作業でも通常のPコンより横に深いので、モルタルを充填し難くなります。
- 穴埋めモルタル材と本体との縁が切れて水の浸入経路になった場合は本体表面より深い位置から腐食の進行が始まる恐れがあります。
ロング埋めコン Pコン穴埋め処理後の不良例
- セパレーター腐食により錆汁やひび割れが発生します。
- セパレーター腐食によるモルタル材の剥落が発生します。
- ロング埋めコン周りにクラックが発生した場合は、コンが長いために、奥までクラックが進行している可能性があります。
- ロング埋めコンの外周に隙間が発生する可能性があります。
- ロング埋めコンはかぶり厚に応じて種類と部品点数が多く、トータルとしてコストが 高くなります。
施工方法 OKセパジョイント方式と従来方式
完成品
注意点
- OKセパ(型枠締め付金具)をご使用になる際は、現場状況により適切にご使用下さい。
- 沈下等による水道からの漏水には、水膨張性止水リング等の併用をおすすめします。
- 万が一塗装が剥がれた場合は、市販されているエポキシ補修材で補修して下さい。